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残された人は、どんな風に生きるか?
残された人は、どんな風に生きるか?
彼岸花が美しくさく季節となりました。お彼岸がすぎ、秋の虫の音が聞こえ秋を感じます。
残された人は、どのように生きるかということを自分なりに考えてみました。人それぞれ考え方がおありになると思いますし、こんなこと信じられないと思う方もいるかもしれませんが、こういう風に考えると気が楽になるかもと思っていただけたら幸いに思います。
私は、仕事でもいろんな方との人生の貴重なシーンに携わってきたのと、家族や大切な人との別れをいくらか経験したなかでいろんなことを学ばせていただきました。
大切な人、大切な家族をなくした場合、
どうしてもその方の最後を思い出し辛い気持ちだけがいっぱいになってしまうことが多く、ほとんどの残された家族は、悲しみにひたります。
そんなときは、自分が他界して空から残してきた人を見た場合にどんな風に思うかを感じてみると、答えがでてきます。
感情を無理に押さえる必要もなく、悲しいときは、その悲しみに充分浸ってよいと思います。しかし、他界された方は、きっといつまでも悲しんでいるとよけいつらくなるような気がしますし、安心して天国にいけなくなってしまいそうな気がします。
悲しい思い出よりも、その方との楽しかった思い出を思い出す、
その人から学んだことや教わったことを大切にする、
感謝する
それが一番の供養となるのではと私は思います。
姿かたちは、見えなくとも、私は、魂は存在すると信じていますし(本当にいるいないはわかりませんが、あの世があってこれで終わりではないと思った方が自分が楽になりますし死への恐怖もすくなくなるので私はそう思っています。)、自分ならきっと、そばにいて見守っていると思います。
私も最初は、こころと身体、魂のことよくわからなかったけれど、19歳のとき、銭湯で倒れ、不思議な幽体離脱体験をしたことがあります。
そのときは、そんなことが起きたことすらじっくり考えなかったけれど、
倒れた私を自分が上から見ていて、そして、周りで頭を冷やしてくれている人、看病してくれている人がだれか、目をつむっているのに、ちゃんと見ていて知っているのです。
身体は、物体のようで、魂というのは、また別にあるということを不思議な体験から知ることになりました。
笑い話なのですが、このとき私は、全裸だったので、
救急車で今運ばれたら恥ずかしい、なんとかしなきゃ!!
と思って、身体の中に入ったら、身体と魂が一体となり、身体での意識がすっと戻りました。
もともと、小さい頃から不思議な感覚が鋭かった私ですが、この不思議な体験以外にも目に見える世界だけでなく不思議な出来事などを経験し、魂ってあるんだ。ということを実感しました。
他にも、知り合いの方が、救急車ではこばれ生死をさまよっているときに身体と魂は別と思えるような、起きた不思議な幽体離脱体験を手記にしてみせてくださったこともあります。
小さい頃から、死んでしまったらすべて無になり、なくなると思い、死への恐怖を感じたこともありましたが、いろんな自分の不思議な経験をしたことで、魂があり死後も残るのかもと考えると恐怖感が随分なくなりました。
人は、遅かれ早かれ、この世で、この身体での死を迎えます。
今さっきまで、病気でなく元気だった方も、交通事故や災害など突然他界することもあります。
一寸先は、だれにもわからず、だからこそ、毎日、一瞬、一瞬を懸命にたのしく生きる必要があるのだと思います。
いろんな死を目の当たりにし、思うことは、
人生は、長く生きればいい、とかではなく、
たとえ短くても、いかに生きたかの方が重要なのではないかと思うようになりました。
空海のことば、
肉体は、花が落ちるようにいずれは枯れ落ちるが、心はたなびく香のように天に昇っていく
とあるように人は、亡くなったときに何を残すのかということを考えさせられます。
亡くなった後に、何をのこせるかで人の価値は決まるのかもしれません。
目に見える財産や名声ではなく、
どれだけ懸命に生きたか、
どれだけ夢を追ったか、
どれだけ人を愛したか、
どれだけ人を喜ばせたか、
で人の心に残していくものは変わるのだと思います。
人の死は、姿の別れであり、こころの別れではありません。
亡くなった方が、生前に望んだように残された人がいきていくことや、他界された方が、今そばにいるとしたらどんなことを望んでいるのかを考えながら行いを正し人生を生きていくことも供養のひとつだと思います。
いつかまた、きっと会えたとき、楽しい思い出話をお土産としてもっていけるように、いろんな経験をし、喜びや楽しみの嬉しい土産話をもっていけるように生きていきたいものです。
心は、人の記憶にずっとずっと生き続けます。
どんな風に生きるか。
空海の言うように、素敵な残り香をおいていくような生き方をめざしたいものです♪