お手当 (腹水をとる自然療法。里芋湿布)

里芋湿布

腹水がたまったとき、西洋医学では針で穿刺して腹水を抜きますが抜いてもまた、水がたまってしまい何度も抜くことになるのを医療現場で目の当たりにしてきました。

なんとか、それ以外にも、家庭で出来る方法はないのかと自然療法に興味をもち、遠方まで勉強に出かけていろいろと勉強してきました。

腹水の症状などでお困りの方が少しでも、症状が軽減しますことを祈りその方法をいくつかご紹介させていただきます。

腹水以外にも、膝の腫れ、癌、胃潰瘍、盲腸炎、喘息、中耳炎、おたふく風邪、急性肝炎、通風、腎炎、胆石、膵臓炎、関節炎、骨髄炎、打ち身、乳腺炎、婦人病、腰痛、ぎっくり腰、扁桃炎、のどの痛み、リウマチ、神経痛、痛み、腱鞘炎などのあらゆる炎症に改善の効果がみられます。

生姜、里芋をすりおろし、小麦粉をまぜたものをペースト状に布に広げパスターという湿布を作りはりつけます。

脹れたおなかの体表から汗として腹水を吸い出してくれます。

浸透圧の原理をつかい腹水の水分のみがおなかにはった里芋と小麦粉の混合物の中にうつるために腹水が減少すると考えられ、この方法でたくさんの方が腹水がとれているようです。里芋の陰性成分が陽性成分をひきつけ、さらに里芋のアルカリ成分が、酸性成分を引きつけることで体内のあらゆる毒素を強力に吸い出してくれる作用があります。

腹水でお困りの方、腹水がたまるほどの状態ですと急変する可能性もあるので、すぐにこれ!と思いましたら素早くはじめていただきたいと思います。

 

用意するもの

里芋  患部の範囲により異なりますが、一般的に里芋5〜6個、大きめの里芋のほうがむく手間が楽です。

生姜  里芋に対し1割

小麦粉 地粉もしくは中力粉、なければ強力粉と薄力粉を半分ずつ。里芋と同じ量もしくは2倍量

 

ボウル、フランネル(木綿の布など)、おろし器、さいばしなど。。。

 

自然療法のお手当で使用する材料は、植物の生命力、善のエネルギーをいただく療法ですので、出来るだけ自然農法、有機農法などで作られた良質ものがベストです。

 

手順

1、里芋をあらい皮を剥き、生姜をおろしたものを、ボウルにいれ小麦粉を入れて菜箸でまぜ、耳たぶの固さくらいまで練ります。腹水などの水をとりたい場合は、身体の水分を吸い柔らかくなるため箸でこねるのが大変なくらいの固さでつくります。

2、フランネルの布の上に、上記のかためのねったものをのせ、布の周りを四方3センチほど塗らない枠を考えながら、菜箸で厚さ8〜10ミリくらいに広げます。ふち近くまで広がりやすいので後始末が楽になるように縁を残します。

※注意事項※

この里芋湿布はひんやりと冷たいため身体の負担をかけやすいので、里芋湿布の前に、生姜湿布で患部を温めてから里芋パスターを貼ると良いと思います。そして里芋湿布を貼っている最中も負担がかかる場合は、充電式の湯たんぽを置いたり、動く場合は、動きを優先して貼るカイロを当てると冷たさを解消してくれます。

温かい、冷たいの交互作用を繰り返すことで身体の巡りがよくなるので、里芋湿布の場合も、冷たさが負担にならなければ、温めずに貼るか、最初は冷たい里芋、その後、どうしても冷たくて苦痛ならば湯たんぽなどで温めるなどして自分の身体との反応をみながらやってみてどれがいちばんよいか検討しながらやってみてください。

かぶれやすい方は、ごま油を使用するとかぶれにくくなりますが、里芋の吸引力は落ちます。どちらを優先するかきめてされるとよいとおもいます。

パスターを貼り、5センチ幅のテガダームフィルムロールテープ(ネットで販売しています。)を貼りますと、横からパスターが漏れることなく日常生活を送れます。動く方はその上に腹帯などを自作して工夫されるとよいですね。

この効果は4時間ほどですが、4時間前に痛みがひどくなったり効用が切れた感じがしたらそれより前に様子をみながら新しいものと取り替えるとよいですね。

 

腹水や骨転移の痛みがあるときは、生姜湿布と里芋パスターのお手当のセットを4回を目安に行ってみてください

。腹水のたまった状態であれば、1日に本当は、6回ほど24時間近く貼り続けるのが理想ですが、この準備や介護する方の負担もあるので、介護する方も疲れないようにすることも大切です。

すっきりとおなかが楽になりますように。。

患者さんの様子をみながら疲れないか、体力を落としていないか、負担になっていないか、加減をしながらしていくことが、どの手当も必要だと思います。

市販の里芋粉も販売しておりお湯と混ぜるだけで手軽に出来る方法もありますが、パワーは手作りの物の方があると思います。

手作りのものも多めに作り置きを使用するよりも、作り立てのものを使用をおススメしています。

どちらにしても、手当をする方がつかれない程度に臨機応変にしていただきながらやらないよりやった方が良いと思いますので、患者さんと介護するかたの様子で長続きするようにご判断ください。

テーピングは何度もはったりはがしたりするので、3Mの皮膚用リムーバーがネットで売っていますので、はがしにくい方にはおすすめです。もし、あまり動かないでいい場合は、さらしの腹帯をまいて固定でもいいと思いますが、漏れてしまうこともありますので、替えの晒などの腹帯の替えや、寝具や衣類の汚れてもよい対策をされるとよいですね。

ナチュラルファミリークリニックでは統合医療がベースで、身体に良いことはいろんなことを試してみて身体の反応を確かめてよいものを選択していけばよいと常に思っています。重い症状の場合は、すべての方にすぐに効果があるとはいいにくいですが、他の治療と組み合わせて身体の様子をみながら行うとよいのではと思います。

余談ですが、私の母はある日突然、足が丸太の木のように片足が腫れ上がり、びっこをひくほどで接骨院にかかりましたところ、こんなひどい腫れは、骨折してるかもしれないと言われレントゲンをとるため整形受診をすすめられたのですが、夜遅くでしたので、それまでの間に何か出来ることをしようと、里芋湿布をしてみました。

次の日からすっと腫れがひいて、驚くばかりの回復で、著しい効果が目に見えてわかりました。

改めて、自然療法のすごさを感じ、感動したほどです。里芋湿布のおかげで整形外科にかかることなく数日で治ってしまいました。いったいあれは何だったのだろうと思うほどの効果を体験し自然療法は素晴らしいとより思うようになりました。

 

漢方にしても、お手当にしても効果の早い遅いは、ひとそれぞれです。病気の原因も異なりますし、生活習慣、食習慣なども違います。だから、一つの方法ですべての人に合うというものはないと思いますが、私はよくなるという可能性のものがあるならば何でも取り入れたいと思いいつもいろんなことを勉強しています。

家庭のセルフケアがとても大事ですので、セルフケアで充分に身体をいたわって、健康の身体へと向かっていっていただきたいと思います。

 

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